ステアクライマーの皆さんこんにちは!SJCエリートの鈴木一馬です!
今回は、ステアクラクライミング(階段登り)に適したシューズの選び方と、おすすめのシューズを紹介していきます!
マラソンともトレランとも違う、ステアクライミングのシューズ選び。
そんな特殊なスポーツであるステアクライミングシューズの最適解を、自称SJCエリート随一のランシュー好きである鈴木一馬が、独断と偏見を少し混ぜて解説します!
ギャロップマラソンやトレランとはちょっと違うのだよ!
ステアクライミング専用のシューズは無い


前提として、ステアクライミング専用のシューズはこの世にはありません!
SJCエリートや海外のステアクライマーも、ランニングシューズやトレイルランニングシューズから、それぞれの好みや考えで使い分けているのが現状です。



作ってくれるメーカーありませんか?笑
「厚底」の反発とクッションはいらない


近年のランニングシューズは厚底が主流ですが、ことステアクライミングにおいては、「厚底は必要ない」と考えています。
その理由は、大きく分けて2つ!
1. 階段では「反発」を生む衝撃が発生しない
厚底シューズの多くは、ミッドソールのやわらかい素材を荷重で「つぶす」ことで、強力な反発を生み出します。しかし、階段ではその反発を活かすことができず、反発で跳ねるような登り方も非常に非効率です。
効率のよい登り方を追求すると、身体の上下動は最小限になり、「足を置いていく」ような動作になります。ロードレースのような強い着地衝撃が発生しないため、厚底はただ「足元が不安定で柔らかいだけの靴」になってしまいます。
2. 階段登りで「クッション」は不要
クッション性は本来、着地時の足腰への負担を減らすためのもの。
ですが、常に上へ上へと登り続けるステアクライミングでは、平地を走るランニングに比べて着地衝撃そのものが圧倒的に少なく、必要以上のクッションは、階段を捉える感覚を鈍らせる要因になります。



階段に厚底はいりません!
ステアクライミングに必要な「3つの絶対条件」
ステアクライミングのシューズ選びにおいて、重視しているポイントは「軽さ・安定・操作感」の3つです。
ステアクライミングレースに使用するうえで、この3つの要素が「いかに高いレベルにあるか」が、そのままタイムや疲労度に直結します。
1. ステアクライミングにおける「軽さ」は絶対的な正義
重力に抗って上へ登り続けるこの競技では、自重(質量)がダイレクトにタイムへ影響します。
1,000段、2,000段と脚を引き上げ続ける中で、シューズの数gの差は、ゴール付近では驚くほどの疲労の差となって現れます。ステアクライミングにおいて、足元は軽ければ軽いほど、階段では武器になります。
2. スピードとスタミナを維持する「安定感」
ステアクライミングで最も避けたいのは、着地ごとの「ブレ」です。
理想の登り姿勢をいかにゴールまで維持できるかが勝負の分かれ目。
ソールが柔らかすぎたり、安定感のないシューズでは、着地のたびに足首や体幹がブレを補正しようとして、無駄なスタミナを消耗してしまいます。グラつかない安定感こそが、最後までスピードを維持する鍵です。
3. リズムを生む「素足のような操作感」
一段ずつ正確に、かつ安定して足を運び続けるためには、自分の思い通りに動かせる操作感が不可欠です。
踏み外したり、着地位置が数cmズレると、登りのリズムは簡単に崩れてしまいます。自分の身体の一部になったかのような「素足感覚」で階段を捉えることができれば、足さばきの精度は格段に向上します。



軽くて安定感あって、素足のように扱えるシューズが最強!
コース環境に応じた「履き分け」の重要性
屋内階段であれば、先ほど挙げた3要素(軽さ・安定・操作感)を基準に選べば問題ありません。
しかし、レースが「屋外」で行われる場合は話が変わります。天候や路面状況によっては、戦略的な「シューズの履き分け」が勝敗を分ける決定打になります。
雨や雪の日は「トレランシューズ」が武器になる
屋外階段で雨が降っていたり、路面に雪が残っていたりする場合、グリップ力に長けたトレランシューズの活用です。
ステアクライミングは屋外で行われるレースもあり、悪天候はもちろん、不規則で凸凹な石段階段のレースなどもあります。ミライタワーやさっぽろテレビ塔ような場所でも、雨や雪が降れば非常にスリップしやすくなります。
どんなにスタミナやパワーがあっても、路面に力が伝わらなければ意味がありません。「滑る」というリスクがある環境下では、操作感に加えて「路面を噛む力(ラグ)」があるシューズを選ぶのが、階段を上手く登る秘訣です。
かつて雪の中で開催された「さっぽろテレビ塔」のレースに出場した際、いつもの屋内用シューズで挑んでしまい、雪でグリップを失って思い切りスリップした経験があります笑
序盤でスリップし、それ以降はゴールまでリズムに乗り切れずさんざんなレースでした↓



さっぽろテレビ塔の雪は、本当に完全にやっちまった!
走れるコースでは「厚底」が威力を発揮する
ここまで「厚底はいらない」と強調してきましたが、実は例外もあります。それは、「勾配が緩い」かつ「直線的な走れるセクション」が多いコースです。
階段の一段一段が低かったり、長い踊り場や坂道があるような複合的なコースでは、厚底シューズの持つ反発性能が大きな武器に変わります。
例えば、国内レースの「太郎坊チャレンジ」のような、直線的で踊り場のターンがない、かつ短時間高強度のレースの場合、人によっては厚底のクッションと推進力を活かせるシチュエーションであると考えます。
結局のところ、ステアクライミングのシューズ選びにおいて最も大切なのは、「自分が走るコース(勾配や路面状況)を正しく理解すること」なのです。



コースプロフィールによってシューズを選ぶのもOK!
ステアクライミングにおすすめのシューズ紹介


ここまで書いた「軽さ・安定・操作感」をキーワードに、自分が実際に履いてみて「これは階段で使いやすいな」と感じたものをいくつかピックアップ!
廃盤モデルもあれば、ちょっとマニアックなものもありますが、どれも実際に階段で試したリアルな感想ベースです。
アシックス:ソーティーマジックRP6


軽さ ★★★★★
安定感 ★★★★☆
操作感 ★★★★☆
現在の私の相棒である「ソーティーマジックRP6」
圧倒的な軽さと、地面をダイレクトに捉える感覚。最近の厚底ブームに逆行するような「薄さ」が、階段では最高の武器になります。
現在は廃盤になっているため、入手するにはフリマサイトなどで中古を探すほか手がないのが残念…
アシックスでシューズを選ぶのであれば、以下のシューズもおすすめ↓
- マジックスピード5
- ターサーRP3
- ライトレーサー6


マジックスピード5やライトレーサーは、日頃のランニングにも使いやすいスペックなので、ステアクライミングとランニング兼用で一足持っておくのもGOOD!



ソーティーマジックRP6はもうないけど、アシックスは選択肢が多くてGOOD!
アディダス:アディゼロジャパン9


軽さ ★★★☆☆
安定感 ★★★★☆
操作感 ★★★★★
ジャパン8から超お気に入りのシリーズ最新の「アディゼロジャパン9」
バランスの良さは随一で、ソーティマジックRP6よりも少しだけクッション性があり、どんなコースでも高いレベルで対応してくれるアディダスの薄底シューズ。
履き心地が非常に良く、やわらかいので、素足に靴底が付いたような抜群の操作感が非常にGOOD!
アディダスでシューズを選ぶのであれば、以下のシューズもおすすめ↓
- アディゼロBK
- アディゼロRC6
- アディゼロタクミセン11
アディゼロBK・アディゼロRC6は、薄底軽量で安価なので、ステアクライミング専用にもおすすめです!(ランニングでも脚を鍛えられます)
プーマ:プロピオニトロ


軽さ ★★★★☆
安定感 ★★★★★
操作感 ★★★★☆
現行の薄底シューズでは、最軽量の部類にある、階段日本チャンピオンも愛用の「プロピオニトロ」
ニトロフォーム(プーマのミッドソール素材)の適度な反発が階段との相性◎
ソーティーマジックに肉薄する軽さと安定感で、非常に反応がよくてステアクライミング向いています。
MERRELL:MTL スカイファイア2 MATRYX
出典:MTL SKYFIRE 2 MATRYX®エムティーエル スカイファイア 2 マトリックス®[メンズ] – MERRELL 公式オンラインストア
軽さ ★★☆☆☆
安定感 ★★★★☆
操作感 ★★★★☆
グリップ力 ★★★★★
屋外のレースで使用するトレランシューズなら、MERRELL(メレル)の「スカイファイア2」がおすすめ!
トレランシューズの中でも圧倒的な軽さと抜群のグリップ性能で、雨や雪などの滑りやすいサーフェスに加え、不整地の路面などに対応します。
結局は好きなシューズを履けばいい
いろいろ紹介しましたが、最終的に大事なのは「自分が履いていてテンションが上がるかどうか」です。
スペックが少し足りなくても、好きなデザインやカラーなど、自分が気に入っている靴で登るのが、実は一番速かったりします笑
「スペックは申し分ないけど、なんか履き心地悪いな…」
「このデザインとカラー、テンション上がらへんわ…」
こうなってしまうと、くそきついステアクライミングに対するパッションまで失われてしまいますから、最後は好きなシューズを履いて臨むがベストです!



なんやかんや言ったけど、結局は好きなシューズでOK!
まとめ
今回は、ステアクライミングにおけるシューズ選びの考え方と、私が信頼するおすすめのモデルを紹介しました。
- 厚底の反発よりも「軽さ・安定・操作感」を重視すること
- コース環境(屋内・屋外・勾配)に合わせて使い分けること
- 最後は自分の好きなシューズを履けばいい
スペックを追求して極限のタイムを狙うも良し、お気に入りのデザインやカラーでモチベーションを上げるも良し。
きついステアクライミングに挑む「最高の相棒」を見つけて、楽しみましょう!
国内ステアクライミングレース一覧はコチラ↓






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